この夏、本当にあった怖い話を聞いてください。つい最近の出来事です。
かなり珍しい体験なんじゃないかと思います。
その日わたしは、お夕飯を作り終えたので、海外ドラマを見るぞ~♪と、お皿をリビングに運ぶ準備をしました。
換気扇を切って、お皿を運ぼうとした瞬間、キューキューキューピーピーピーピーという異音が鳴りました。
あぁ…ついには換気扇も壊れてきたか。この家古いからなぁ…と思っていると突然、
バサササササ!!!
…はい?
……なに???
灰色の物体が、猛スピードで横切っていきました。
~目次~
突然の訪問者
何が起こったかわからず、恐怖に震えるわたし。
バササー!バササー!!
鳥です!鳥!鳥がいるではありませんか。
え?どういう事?君、キッチンの換気扇から入ってきたの?怪我は?…してないっぽい。え…なんなの!?
とりあえず、早急に出て行ってもらおうと、窓の方に駆け寄ると、
バササー!
ぎゃああああ!!!!
リビングに向かってはばたく鳥。そっちはダメだって!
バササバササー!
突然の来訪者に、驚く我が家のうさぎさん。
うさぎさんは、怒りや恐怖を感じると、スタンピング(通称足ダン)
と言って、鼻をならしながら足で強く床を叩く習性があります。
うさぎ「タンタン!」
鳥「バササー!
うさぎ「タンッ!」
鳥「バササバササー!」
カオス!やめて~~~~~~~!!!
消えた?
うさぎと鳥のやり取りがしばらく続いた後、鳥がキッチンの方に戻ってくれたので、窓を開けて逃がそうと試みます。
が、パニック状態の鳥、ホウキで誘導するも、窓の方に飛んでくれず、部屋の中を目にも止まらぬ速さで飛び回る。
夜なのもあって、電気をつけた状態で窓を開けっ放しにするのも侵入者が増えそうで怖い。
なので、網戸を開けた状態でガラス戸を閉め、電気を消して懐中電灯を持った状態で誘導して、窓の方に向かったら、戸を開ける作戦にしました。
…が、しかし。
バサササササ!
窓の方に移動してくれず。
「ピィピィピィピィ!」
そこかしこに止まっては、羽ばたく鳥。
「鳥!不法侵入やぞ!!」
震えながら、ぶつからないように追い掛け回す事数十分。
…鳥、どこに消えた?
コンコン、コンコン。
家中の家具や家電をたたいてみる。
音を出したり揺らしたら、びっくりして出てくるかな?と思ったけど、気配がない。
天井もチェック。
子供の頃、お気に入りのキョロットをはいて公園に行ったら、鳥にフンをかけられた事があって、それ以来、頭上には注意している。
天井にも…いない。
もしかして、どこからか出て行ったとか???
思いつく場所は全部探した。
まさか、お休みモードに入った??
わからなくて怖かったれれど、それ以上どうしようもなかったのと、ずっとトイレに行きたかったので、トイレに行って、その日は寝ることにしました。
お別れ
翌朝。
チュンチュン、バササササササ!
???
ピィピィ!バサササササ!
これは目覚ましのアラーム?
否!!
鳥!!!!!!
扉を開けると、そこにはこいつがいました。
スズメ。
(画像はぱくたそ様よりお借りしております。わたしが撮影したものではありません)
我が家に不法滞在していたのは、スズメ目スズメ科の鳥類ことスズメ氏。
灰色だと思っていた奴は茶色だったのです。
バサササー!
飛び立とうとして窓に激突していたので、開けてあげました。
バサササー!!
元気よく飛び立っていきました。
…終わった。
嫌な目覚めでした。
調べた事とか
ースズメが換気扇から侵入してくるなんて、本当にあるんですか?
はい。
換気扇に巣を作ったり、何かの拍子に紛れ込む事がごくたまーにあるようです。
やめて。
ースズメはきたないって本当?
野鳥には40種類以上の寄生虫、60種類以上の細菌がおり、妊婦さんが亡くなった例や、胎児に影響が出たケースもあるようです。
もし、直接さわってしまったり、フンをされたら、アルコール消毒してください。
また、フンを掃除機で吸うと空気中に菌が舞いますので、しないように。
頭痛くなってきた。
ースズメが民家に侵入してきたら、個人で捕まえて飼ったり、駆除してもいいの?
いいえ。
スズメは鳥獣保護法で保護されている動物です。
無許可で駆除・捕獲などをした場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を課される場合があります。
傷つけたくはないよね。
ーお前の家、巣を作られたんじゃない?
確認したけど、ありませんでした。
たまたまわたしが換気扇を止めたタイミングと、鳥が迷い込んできたタイミングが合ってしまったみたいです。
ースズメが入ってこないように、事前にできる対策ってある?
個人でできる範囲ですと、
- 侵入防止の鳥避けネットの設置
- ワイヤーや鳥よけマットを設置して、止まれないようにする
- 天敵であるカラスの置物を置く
- いらないCDを吊るして驚かせる
- スズメが嫌う植物のエキスを撒く
こんな所のようです。
ただ、1はネットをくぐって侵入してくる場合も多く、2は鳥を傷つけてしまう可能性があり、3~5は鳥が危険ではないと学習すると効果がなくなってしまう場合もあるそうで、これさえあれば完璧!という手段はなさそうです。
ー換気扇自体に鳥が入れないように改造する事はできないかな?
換気扇自体の工事ですと、専門の業者を呼んで、2万5千円~10万円くらいの工事費用がかかるようです。
結構高額なので、賃貸だと対応してもらえない可能性が高いですね。
個人でできる方法として、換気扇カバーをつける、という方法もありますが、高さによっては難しいでしょう。
あとがき
鳥が好きな方には申し訳ないのですが、目の前を猛スピードでバサバサ飛ばれるのは本当に怖かったです。
うん十年生きてきて、こんなの初めてですよ!
怪我がなかったっぽいのは良かったです。
スズメが住みやすい、昔ながらの日本家屋が減ってきた影響からなのか、スズメ自体の数は減少していて、彼らにとっては住みにくい世の中になってきているようです。
スズメも色々と大変なんですね。
あと、この話、最後にオチがあって、スズメが去った後、お手荒いに行こうとしたら、洗面台がフンだらけ。
まさか!と思って確認すると、洗浄・乾燥済みのシンク上の食器や洗濯済みのバスタオル、全滅!
うわぁ~~~~~マジかぁ………鳥!!!!
この後、1日かけて家中をアルコール消毒しました。
スズメ氏お願い。もう来ないで。