麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

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あなたは、ある日突然親になれる?フランス映画「アマンダと僕亅について語る

 今日は、印象的なフランス映画を紹介します。

 

映画あらすじ

 便利屋業を営む主人公ダヴィッドは、壁を塗る仕事をしている時にスカウトされ、アパートの管理人の仕事をするようになりました。

 

  親しげな女性は恋人…ではなく、実のお姉さんのサンドリーヌ。

 

 既婚者とは知らずに付き合っていた男性との間に一人娘がおり、英語教師をしながらシングルマザーとして弟の協力を得ながら頑張っていました。

 

 洗練された家具や、おしゃれな雰囲気、家族の温かい時間等、前半は、フランスの美しい家族の日常が描かれます。

 

 主人公ダヴィッドは、管理するアパートに越してきたレナと、いい雰囲気に。親交を深めます。

 

 そんな中、家族の日常が一変します。

 

 ある日突然、姉のサンドリーヌが、何の前触れもなく、この世を去ってしまいます

 

 主人公と、残された娘のアマンダ。

 

 残された2人の人生を、瑞々しく描き上げます。

 

突きつけられる選択肢

 お母さんが亡くなっても2人の生活は続きます。

 

 現実が受け入れられず、主人公に対し感情的な態度をとるアマンダ。

 

 叔母が助けてくれますが、役所で民生委員から、アマンダと養子縁組をして親として引き取るか、施設に預けるかどちらか選べと究極の2択を突きつけられます。

 

 アマンダは、子供らしくだだをこねたり、おやつをねだったりしますが、基本的に良い子。

 

 そして笑うと超可愛い。

 

 孤児院の施設長さんは、子供の自主性を重んじる教育をされていて、人柄の良さそうな方。

 

 ただし、小さい子供たちは、会いに来てくれる親、そうではない親それぞれの事情が理解できないため、外出許可が下りるのは年に2回だけ。

 

 施設に入ったら、施設長さん達が責任と愛情を持って見てくれるでしょうが、主人公達とは年に2回しか会えません。

 

 ダヴィッドは悩みます。

 

果たして、自分ならどうするだろうか?

 親族の子供が突然親を亡くし、面倒を見てくれる人がいなかったとして、その子がとてもいい子であったとしても、果たして自分は親としてその子の人生を背負う選択が取れるだろうか。

 

 施設に預けたほうが幸せに暮らせるのではないか。

 

 今の関係性が良くても、思春期や進路選択などで感情がぶつかったり、選んだ選択肢を後悔したり、辛い目にあって傷つく事は無いだろうか。

 

 子供1人育てるというのは、とてつもなく大変なことです。

 

 先人たちがそれを行ってきたため、我々は現世に存在しています。

 

 自身の選択に責任を持って家族を守ってきた人たちが多く実在しているのは、紛れもない事実ですが、かといって絶対に簡単なことではありません。

 

 選んでから、無理だからやっぱりやーめた!…なんてことはできません。

 

 この2人が、どのように交流を深め、どのような選択をするのか、その目で是非確かめて欲しいので、結末は書きません。

 

 ピュアな等身大の少女を演じるイゾール・ミュルトリエさんにも注目です。

 

余談

 作中に、可愛らしい、真っ白なうさぎ(後にキャラメルと名付けられる)が出てきます。

 

 このうさちゃんにも注目です。

 

 人間関係において、万能の選択肢はありません。

 

 2人の出した答えを、ぜひその目で見届けてください。