こんにちは~☆
春なので、新入生注意喚起記事を投下していこうと思います。
今回のお話は、わたしが初めての進学先で、その土地に慣れようと、街中を散歩していた時の事です。
わたしは、実家を離れるまで、基本的に学区から出た事がなく、(修学旅行等は除く)自分1人で街中を自由に歩いた経験がありませんでした。
地図を片手に、デパート、服屋さん、カフェ、雑貨屋さんなどが珍しく、わくわくしながら探索していました。
~目次~
いきなり声をかけられる
ある通りを歩いていると、チャラ男風のロン毛のお兄さんが話しかけてきました。
「あの~、ちょっとすいません」
「なんでしょう?」
「ちょっとお願いがあるんですが…アンケートに協力してほしいんです」
見るからに怪しげなお兄さん。
大抵の人なら、無視するか、理由をつけてスルーするでしょう。
でもわたしは、親からこんな風に教育されていました。
「人の目を見て、話を聞きなさい」
「人には親切にしなさい」
「困っている人がいたら助けなさい」
わたしは親の言いつけを守って、お兄さんの話を真剣に聞く事にしました。
「簡単なアンケートに協力してくれるだけでいいんです。本当俺、誰も協力してくれなくて…怒られるんです…その…」
どうやらお兄さんは困っている様子。
あまりの必死さに、社会人って大変なんだな、と思いました。
わたしは、親の言いつけ通り、困っているお兄さんに協力する事にしました。
「ありがとうございますっ!!これで怒られなくて済みます。事務所まで案内しますね」
事務所までの間、雑談をしながら歩きます。
しばらくすると、オフィスビルの一室に案内されました。
消えたお兄さん
中に入ると、白衣を着た女の人が待っていました。
「こんにちは~。あなたのお名前を教えて?」
わたしを案内すると、お兄さんは退室し、お姉さんが矢継ぎ早に質問をしてきました。なぜかタメ口で。
「何歳?仕事は?どこから来たの?今悩んでる事ってある?」
「彼氏は?化粧品何使ってる?」
ん?アンケートは?
なんだか嫌な予感がしたわたしは周囲を見渡すと、お兄さんはどこにもいませんでした。
するとお姉さんが、本来の目的を口にしだしたのです。
お姉さんの目的
「今は若いからいいかもしれないけど、10年先の事を考えてさ、すごい良い化粧品があるの!ちょっと高いけど、ローンも組んで分割もできるから、ね?」
お姉さんが契約書を差し出してきました。
自分がはめられた事を理解しました。
目の前には一切の否定を許さない、お姉さんの圧。
でも、ここでサインしては絶対に負けだ。そう思いました。
わたしが思いついた精一杯の抵抗。それは…。
「み…未成年なので…」
振り絞った知恵の結果がこれです。
未成年だという事を盾にすれば、ローンは組めないから解放してもらえる、そう判断しました。
ところが…。
「あなたが未成年なわけないじゃん?証拠は?身分証見せて!」
(わたしは子供の頃から、実年齢より上に見られる事が多かったため、この日も見た目の印象だけで成人女性に間違われて連れてこられたのだと思います。)
絶対に見せるものか、と心に誓いました。
「もう、帰ります!」
とりあえず、これ以上ここに居続けるのはヤヴァイ!と悟ったわたしは、とにもかくにも、この場から逃げ出そうとします。
「ねぇ、親に電話してローン組んでよ!大丈夫だよ、娘の幸せのためだって言えばさぁ~、悪い話じゃないよ!安いもんだよ」
は?
自分の中で、何かがすぅっと引いていくのがわかりました。
「これ以上引き止めると大声出して警察呼びますよ?」
すると、血相変えたお姉さん。
「わかったわかった、ごめんね!もう帰っていいから、また遊びにきてね~」
やっとの事で、入り口が開放されました。
まとめ
無傷でビルを後にしたわたしですが、このように、街中で話しかけてきた悪意ある人間をまともに相手していると、とんでもないトラブルに巻き込まれるケースがあります。
何ら害のない、ティッシュ配りや客引きの方もいますが、芸能人ならない?オーディション受けてみない?モデルやらない?時間は取らないから!…と、本来の目的を伏せて接触してくる輩が、少なからずいます。
都会育ちで、そういった人間のあしらいには慣れている、という方もいらっしゃるでしょうが、社会経験がなく、都会育ちではない方にとって、こういった人種は脅威です。
もし、声をかけられても、絶対についていかないように。
新生活の始まりが、悲しいものにならないように、注意喚起の目的で書きました。
ちなみにこの悪徳業者、わたし以外にも沢山の若者に声をかけているようで、名指しで警告を受けている場面を、何度か目撃した事があります。警察の方が撲滅してくださる事を願います。