麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

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大学と学歴コンプからの卒業

 突然ですが、3月をもって大学を卒業する運びとなりました。

 

 卒業前に人生を揺るがす悲しいこともあり、心が一度完全に折れましたが、持ち直して、何とかここまで来ることができました。

 

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挫折からの復帰

 卒業が現実のものになりつつある時に、描いていた進路が突然粉々に砕けました。

 

 ここまで本気で勉強してきて、大学院に行って研究を続けたかったのですが、メンタルがコテンパンにやられてしまい、どうしても以前と同じモチベーションで本を開くことができませんでした。

 

 日常の中で楽しい事を見つけながら、最低限の勉強と、少ない努力で取れそうな単位だけを厳選して選びました。

 

 卒業できるかどうかの瀬戸際のプレッシャーで、体調を崩して倒れたりしてしまいましたが、周囲との衝突を起こさず、提出物等の期限を守り、目立たぬよう、ひたすら真面目に最後の大学生生活を頑張りました

 

 卒業が確定したことで、これまでの努力を評価してくれる方が多く現れ、この4年間は無駄ではなかったと大変嬉しく思いました。

 

そもそも何故大学に行こうと思ったのか

 ここからは自分語りなってしまうのですが、わたしの生家は、古い考え方をする家で、男性の方が強い、偉いと言う家でした

 

 常に良い成績を取れ、と生まれて物心ついてからずっと言われ続け、朝起きてから寝るまでの間に、強制的に勉強のスケジュールが組まれていました。

 

 自分の経歴を、ご好意で面白がってくださったり、頭がいいね、などと褒めていただけることが多いのですが、実際のわたしは、苦手な事も、できない事もたくさんあり、天才でも秀才でもありません。

 

 他の子が遊んでいるのに、自分だけなぜ?と思った事も、塾への道中に逃げたくなった事も何度もあります。

 

 周りには、家で勉強している素振りが全くないのに、わたしよりはるかに上の成績を出す人達がたくさんいました。

 

 ただ、わたしには先天性の持病があり、肉体的な能力の高さを武器に、将来設計をしたり勝負をかける事ができませんでした

 

 勉強しかできなかった、と言ったほうが正しいです。

 

 高校は進学校を選択したため、周りは当然のように大学に行きます。

 

 わたしも同じように考えていたのですが、進路決定が現実になってきたときに突然家から言われました。

 

「大学には行くな」

 

 目の前が真っ暗になりました。

 

わたしが大学に行かせてもらえなかった理由

 先程の、古い家柄という話がここで生きてくるのですが、わたしが大学に行けない理由。

 

 女性だから。

 

 女に学歴は必要ない。

 

 職業に直結しない大学に行っても意味がない。

 

 お金は一切出さない。

 

 高校卒業後は家事手伝いになりなさい。

 

 どうしても家を出たいのなら、見合いの手配をする。

 

 進学に必要な費用を捻出する決定権を持つ家長からのNGが出てしまい、それはこちらがどんな条件を提示しても決して覆る事はありませんでした。

 

「行きたくないんだけど、親がうるさいんだよね」

 

と言う理由で大学進学を強制され、彼氏だサークルだと遊び気分の高校の同級生に腹が立った事もありました。

 

夢見たキャンパスライフ

 子供の頃から、自分は勉強して、当たり前に大学に行くものだとばかり思っていました。

 

 絶対に掘り起こされたくはありませんが、昔の卒業アルバムには、

 

《大学卒業してキャリアウーマン☆そして世界中を飛び回る》

 

と書いた事もあります。

 

 勉強が嫌い、他にやりたい事がある、など本人が納得して大学にいかないのは全然良いと思いますが、わたしの場合は行きたくて、努力していたという意味で、挑戦すれば可能性は無ではなかったと思うので、現役合格する権利すらなかったのはすごく悔しかったですね。

 

大学に行く前と、現在で変わった事

 大学に入学する前は、高校卒業後に大学に行けていたら、違う進路だった。この求人に応募できた。

 

 様々な職を転々としながら、その事がずっと心に刺さっていました。

 

 わたしはもっとやれたはず、と。

 

 テレビなどで面白いなと思った有名人の方のプロフィールを調べて、大学を出ていたら、その学校のことを調べたりしました。

 

 自分が送れなかった人生を、羨ましく思っていました

 

 ただ、自分が大学院進学の選択肢を捨ててはっきりと言える事は、学歴どうでもいいな、でした。

 

 きらびやかな人の人生を見るのが好きなので、たまたまいいなと思った方が高学歴だったら、美人なのに頭もいいんだな、とか、運動ができるのに勉強も得意なんだな、とか、すごく育ちの良い方なんだろうな、とか、好感度が余計に上るだけで、有名人だけでなく、リアルの友人も含めて、学歴で人を判断していない自分に気が付きました

 

 高学歴だから仲良くしている、あの学校出ているから親しくしている、と言う人は1人もいません。

 

 今わたしと親しくしてくださっている方々だって同じはずです。

 

 特定の企業に必ず入りたい、学歴必須の職業に就きたい方を除いて、学歴は人生に必須のものではないという結論に達しました。

 

学歴コンプからの卒業

 卒業が確定したことで肩の荷が下りました

 

 ずっと大学に行けなかった事で心にずっと突き刺さっていた、自分はもっとやれるはず。

 

 この棘が、卒業が確定したことで、自分は大学を卒業する頭がある!と客観的に周囲に証明する事ができました。

 

 新しい知識を増やしたり、気になることを学ぶのは好きですが、勉強だけしかしてこなかった人生、同世代の女性に比べて、年相応に遊んできた方々が当たり前に持っている、知識•経験が欠如していることがずっとコンプレックスでした。

 

 大卒の肩書を得たことで、ずっと「遊んでこなかった自分」は、今日学業を為すためだった!…と、ある意味全く遊んでこなかった自分や周囲へのリベンジが叶ったわけで、結局自分が1番やりたかったのは、大卒求人を受けることでも、基本給を上げることでもなくて、自分は努力してきたから学士を名乗れるのは当然だろ!という反骨精神の集大成を完成させたかった事に気がつきました。

 

 今回卒業することで人生の一区切りがつきました。

 

 4月以降は学割を使えなくなってしまいますが、次にやりたい事も決定しています。

 

 将来的に研究の道に戻るかは分かりませんが、大学入学した4年間でやってきた事をベースに、ずっと挑戦したかった事を始めるべく動き出しています。

 

 色々あったけれど、今まで知り合った事のないタイプの方と出会えたり、先生と夜遅くまで話しすぎて警備の方に怒られたり、充実した4年間でした。

 

 単位習得にかかる時間と費用がまるまる浮くので、今後はそれらを新しい場所に投資していこうと思います。