スクエニのビッグタイトル、ファイナルファンタジーシリーズ待望の新作と言うことで発売された本作ですが、発売当初はバグが見つかったり、追加エピソードの制作が途中で中止されたり、波瀾万丈で賛否両論ありました。
でも、FFが楽しくないわけない!と、気になって仕方なかったので、実際に購入してやってみました。
~目次~
家庭用ゲームの限界を超えた世界を見た
なんと言っても、無駄に世界が綺麗です。
見晴らしの良い高台や海、火山、車窓からの景色、イタリアのヴェネツィアを参考にしたと思われる運河を移動して歩く水の街など、歩きながら写真を撮りたくなるような世界が待っています。
お店の中の商品も、リアルそのものだし、料理ひとつひとつも、質感まで伝わってきて美味しそう。
他に、近づいたらラジオが流れ、離れたら聞こえなくなるなど、芸が細かい。
こんなところまで!?と、一般家庭用ゲームでなかなか見かけない、制作陣のこだわりを感じます。
リアルで美しいのですが、それ故ロードも最近のゲームにしては長く、容量を多く使うので、わたしのようにケチって500GBで遊んでいる方は注意。
車改造のこだわり
車を走らせるのに給油が必要だったり、ホイールからインテリアまで自分好みにカスタマイズできたり、車を使ってできることが非常に多いです。
初めて行く場所には、リアルタイムで運転して行かなければならないのですが、移動中に好きなBGMを聴くことができます。
これは行く先々のショップなどで入手できるのですが、過去のFF作品のサウンドトラックになっています。
運転はオートドライブでイグニスに任せることも、自分ですることもできますが、車をぶつけて大破すると、その場で即ゲームオーバーになるので注意。
また、夜はシガイと言う昼間現れる敵よりも圧倒的に強い魔物に襲われやすくなり、移動がしづらいです。
これを防ぐ方法もあるにはあるのですが、これは、ストーリーをクリアした後の、だいぶ先の話。
仲間と旅をする楽しさ
普通、RPGの会話って、誰か1人が話終わって、次に別の誰かが話し始める、の繰り返しですが、このゲームはアクティブタイムで複数人での会話が入り乱れます。
間違って武器を出してしまったときに仲間にキレられたり、泊まった日の翌朝、おはようと言われたり、夜になって、お腹がすいた、眠いと言われたり、車で移動中に、本を読んで過ごす者もいれば、突然話しかけられたりなど、リアルタイムで場が進行します。
おそらく、そのタイミングでしか聞けない会話などもあるので、本当に仲間と旅をしているような感覚を味わうことができます。
おつかいはお好きですか?
悪い評価をしている方の多くが、お使いクエストが嫌いな方が多いように思いました。
王子なのに、困っている街の人に気軽に話しかけられ頼み事をされ、解決すると報酬がもらえます。
これは、やらなくてもストーリー進行上は問題がないのですが、やった方が本編攻略が楽になりますし、このゲームの真骨頂である、旅に参加している感覚が楽しいですし、行く先々で王子と呼ばれるのは気分が良いです。
モブキャラなんていない
景色や食べ物がリアルという話はしましたが、このゲームにはモブキャラも豪華です。
レストランで食事している客や、街で買い物をしている一般人、お店のマスターなど一人一人が目的・人格を持って存在しています。
馴染みになると、
「飯ちゃんと食ってるか?」
と心配されたり、ちょっとあったかい気持ちになれます。
ストーリーが唐突。
大きな分岐点で、本編では描かれない場面があるので、人によっては、何が起きたかわからないまま、事態が進行したように思う人もいるようです。
このあたりは、劇場版や、ダウンロードコンテンツ(有料)をプレイすると良いかもです。
ちなみに、ロイヤルエディションを買うと、追加エピソードが最初から付いていたり、不満を持つ人が多かったラストダンジョンが少し変わっていたりなど、通常版にはない要素がいくつもあります。
販売時期にもよりますが、通常版を安く購入して、ロイヤルパックを追加でダウンロードした方が総額はお安くなるかもです。
移動が不便でロードも長め
初めて行く場所にはリアルタイムで移動するので、目的地に着くまでゲームの進行が止まってしまいます。
一度行った事のある場所へはファストトラベルで移動できるのですが、車に戻るのにロードが発生します。
また、高低差のある場所で、ジャンプしたら行けそうなのに、行けないゾーンがあります。
他にも、チョコボに乗っている時にフィールド上のアイテムが拾えないなど、仕様でユーザビリティが悪い所があります。
難易度が鬼すぎるストーリーは修正済
どことは言いませんが、ストーリーの割と最後の方で、主人公のノクトが1人で進まなければならない場面があるのですが、そこでの難易度が鬼畜すぎると話題になりましたが、現在は修正されているそうです。
戦闘が苦手で、しょっちゅうゲームオーバーになってしまうという方は、快適さ重視で難易度をイージーに変えちゃいましょう。
総評
わりと口コミがあてになるゲームで、きちんとプレイした上でレビューを書いている人のネガティブコメントは結構的を得ていて、読んでいて、わかるわかる、となります。
そのくらい、クセが強いです。
不親切な部分は否めませんが、その上でわたしはこのゲームに出会えて良かった。大好きな作品になったと胸を張って言えます。
通常版を購入したので、今シーズンパスを買ってエピソードプロンプトをやっています。
プロンプトは、元々王家の関係者ではなく一般人なんですけど、公式配信のアニメを見ると、なぜノクト一行に加わっているのかがわかりますよ。
お話は、6話まであって、知らない人でも世界観がわかると思います。
ゲームの世界はアメリカっぽい雰囲気なのに、何故かアニメの街並みが日本風なのは何故なんだ。看板に「銀行」とか買いてあるしw
個人的には、「お前ら、どこの学校だ!」と、「王子、テストなくしてくれ!」がツボでした。
ゲーム自体を一言で言い表すと、龍が如くとモンハンを足して2で割ったような感じ。
今なら定価より少し安く手に入る事も多いので、アクションやRPGが好きな人は是非一度遊んでみて下さい。
また、こちらの小説版を読むと、オープニング前の出来事や、アーデンの過去などが明らかになります。
本作への理解が深まり、大変面白いのですが、完全ネタバレになってしまうので、クリア後か、終盤付近で読むことを強くおすすめします。