わたしは何年も風邪やインフルエンザとは無縁の生活を送っていたのですが、転職して電車通勤になってから、一週間おきぐらいに風邪をひくようになりました。
命に関わるレベルではありませんが、定期的に喉が痛くなったり、鼻が詰まって味がわからなくなったりするのは辛いです。
パフォーマンスが下がった状態では、勉強や趣味などにも支障が出るため、会社には内緒でこっそり自転車通勤することにしました。
チャリ通に変えたことで起こった変化、約1ヶ月分のデータが集まったので、文章でまとめてみようと思います。
〜目次〜
風邪を引かなくなった
いきなり結論から申し上げます。
チャリ通に切り替えてからの1ヶ月、わたしは全く風邪をひいていません。
電車の中で風邪もらいやすくなるのは、菌の繁殖に最適な、あの密閉された生暖かい環境が原因だと思われます。
電車の運行元は、定期的に清掃・除菌などは行なっているでしょうが、菌を持ってきた人が乗車→くしゃみを手で押さえて、その手で押しボタンやつり革などに掴まると、車内の暖かさであっという間に菌が増殖するでしょう。
かといって人混みを避けることも、人が触った場所を触らずに利用することは、ほぼ不可能だと思います。
風邪の主な感染源は、ウイルスのついた手で顔をこすることによる粘膜感染だと言われていますが、人間、無意識に顔を触ったり、髪の毛を払ったりなど、常に自分の行動を把握できるわけではありません。
1日に何度も手にアルコールを塗ったら手荒れしそうですし、公共の物に持参した除菌スプレーなどをいちいち吹き付けるのも何かと面倒です。
元々電車通勤の経験がなく、人ゴミや、他人に合わせて行動しなければならない公共交通機関に対し苦手意識が高かったため、思い切って電車通勤をやめました。
以下は、やめた事で実感した効果です。
メリット
電車に合わせる必要がない
行きの道中、突然トイレに行きたくなったり、途中でコンビニで買い物したい時など、電車だとちょうど良い便が行ってしまって、タイミングで数分から数十分、無駄な待ち時間が発生したり、遅刻の可能性も出てくるので、電車に合わせて我慢したり焦ったりする苦痛な時間が減った事は、大きなメリットです。
自分で自分の人生を選択して自由になった感が味わえます。
買い物など寄り道が気軽にできる
これは帰りの話ですが、仕事終わりにスーパーや薬局などによって生活用品を買うことができます。
電車通勤の時は、近くに気軽に通えるスーパーがなく、食事がコンビニや外食に偏りがちで、自炊よりも高くつきました。
それを避けるために、わざわざ仕事から帰って帰宅してから、また出かけて疲れたりして。
コンビニや外食も、たまにならいいですが、自炊派としては、健康的で節約にもなるので、帰り道で用事を全て済ませられるのは嬉しいです。
また、生活用品の買い物同様、仕事終わりに遊びの予定や通院などを組み込んでも、車と違って駐輪場の料金はそんなに高くないので、浮いた交通費で賄えると思います。
デメリット
次に、自転車通勤のデメリットも見ていきましょう。
暑さ、寒さ、花粉、紫外線
これは、季節柄起こり得るダメージを、ダイレクトに受けるということです。
夏は暑さ、冬は寒さ、春は花粉、暑い時期は紫外線の恐怖も。
これを書いているのは冬なのですが、自転車だと、運転時間が長くなればなるほど、指先や鼻が痛くなりました。
悪天候、遅刻、労災
朝になって、雨・雪・台風が来ていたりしたら、自転車には乗れません。
また、遅刻した時に、電車なら遅延証明書がもらえますが、こっそり自転車通勤していたら、当然もらえないので、何かあっても人のせいにできない→全て自己責任という事です。当たり前ですけどね。
また、万が一事故にあったり怪我をした場合、会社に申告している通勤経路と違うので、労災が下りなかったり、自転車通勤している事を責められる可能性があります。
つまり、有事の際に保護されない、という事ですね。
ただ、民法上は、支給された交通費をどう使おうと、個人の自由という事になっていて、こっそり自転車通勤をして、浮いた分を着服しても、法律で罰せられたりはしません。
定期を見せろ、と言ってくる会社では難しいですが、特に何も言われないのでしたら、こちらも黙っていれば何も問題はありません。
簡単にできる防寒対策
これは冬の道中が寒すぎるので、いくつか思いついて実践している方法です。
厳寒期用タイツ
わたしが使っているのはこれです。
https://www.orbis.co.jp/small/3304040/
手に取ってみると分かるのですが、生地が通常のものよりも、だいぶ分厚くできています。
ただし、見た目にはわかりません。
だから、着膨れの心配はなし。
すごいのは、空気をちゃんと通すのに、風を通さないという事。
外にいる時間が長ければ長いほど、通常の物との違いがはっきりわかると思います。
モンハンで言うところの、ホットドリンク、ウルクスス装備くらい、無敵です。
足の冷えは、これでだいぶ軽減できるはず。
使い捨てマスク
続いては、わたしが実際に使っている使い捨てマスク。
厳寒期用マスクで検索すると、コナンの犯人のような商品が大量に出てきたので、「可愛い」などワードを足して検索してみたのですが、使い捨てでないマスクって、確かに可愛いものもありました。…が、お手入れが面倒くさい。
女性は化粧をして社会に出るのがマナー、という日本社会の謎のルールがあるので、仕事の際は必ずメイクをしていますが、このメイクがマスクをするとついてしまって不衛生なんですよね。
これを毎日洗うのかと考えると、使い捨てのマスクをポイポイ捨てた方が衛生的だし、楽だなという結論に達しました。
メイクがつかないマスクを買うよりも安上がりですし。
ワセリン
これは、初日にノーマスクでチャリ通したら、家に帰っても、夜になっても、ずっと鼻の中が痛かったので、何とか対策できないかと、調べて考えた方法です。
わたしはこのシリーズを使っています。
朝、出かける前に、清潔な綿棒に少量取って、鼻の中に塗ると、痛みや寒さによって引き起こされる鼻水の量が減ったので、鼻が痛くなる方はぜひ試してみてください。
かなりお安いですし、ハンドクリームやリップクリームとしても使う事ができますよ。
電車と自転車は使い分けよう
電車通勤から自転車通勤に変えることで、どのような変化があるのか、自分の生活の中でデータを取ってみましたが、興味深いことは、トータルの通勤時間は、どちらも変わらないということでした。
電車だと、駅まで歩く時間、次の列車を待つ時間などの待ち時間が発生していますが、自転車だと、自分のタイミングで走ることができますね。
要は、止まっている時間が長いか、走っている時間が長いかの違いで、その間に人に気を使う割合が高いか低いか、というだけの違いでした。
電車は便利だし、世の中に必要な物だけれど、幼少期から、田舎で車移動が当たり前、という文化で育ったわたしには、都会の満員電車はどうにも馴染めないものでした。
もし、自転車通勤もアリかなぁと考えていらっしゃる方がいましたら、自分なりの譲歩できる条件を見つけるといいと思います。
例えば、移動距離10キロ以下、片道1時間以内ならOK。でも、花粉の時期は症状がひどくなるから、様子を見て控える、などです。
どんなに対策しても、寒いものは寒いですし、運動・節約のメリットより、アレルギー症状などの健康被害の影響の方が大きくなってしまうような状況で、無理をする事はないですね。
わたしは、自転車通勤に切り替えて、風邪を引かなくなった他に、意外と疲れないな、と自分でも驚いています。
ただ、暑い時期や花粉の時期に走った事がないので、それはその時になったらまた実験的にやってみてからどうするか決めようと思います。