麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

社会人のコスプレをしながら暮らす、スーファミ世代の明るい引きこもり投資家のブログです。当ブログは、広告やプロモーションを含む場合があります。

スポンサーリンク

人って生活水準を下げられないよなぁって話

 先日友人と、「人って一度上がった生活水準を下げられないよね」って話になった。

 

 経済力のある人も、そうでない人も、皆、自分なりの幸せな生活があって、一度その水準に落ち着いてしまったら、もう元の生活水準には戻せなくなる。幸せを感じにくくなる、みたいな話。

 

 わたしにも、思い当たる事がある。

f:id:mahousagi:20180729194352p:plain

~目次~

 苦学生でお金がなかった、あの頃

 昔、親の反対を押し切って独立した時、当然援助が受けられないから、アルバイトを3つ掛け持ちして学費、生活費を捻出していた事がある。

 

 家賃・学費・光熱費は絶対だから、この3つを確保するのが最優先。どれか1つでもミスったらアウツ。強制送還確定。

 

 奨学金を借りる事はできなかったから、分割にして、足りない分は消費者金融から都度借りた

 

 あの当時は、年収による制限もなかったから、たぶん今より金利も高かったと思う。

 

 1社につき、毎月最低5000円ずつ返済すればいいのだけど、なにぶん手持ちが少なく、最低金額の5000円を返すのがやっと。

 多く払えばその分早く終わるのだけど、払わないから半分以上金利にもっていかれるという始末。減らない元本。そんな生活を何年もしていた。

妄想の世界に逃げる

 そんなわたしの心の支えは、時々レンタルする映画のDVDと、中古のゲーム

 

 どちらも、発売からだいぶ経ったもの。

 

 映画はレディースデーにしか借りられなくて、それがイマイチなものだと、当たりを引くまでダメージが大きい。

 

 ゲームも然り。定価では買えないから、2000円代で当たりのゲームを引くと、仕事に行くまでの時間を全てそれで潰せた。

 

 おいしそうな物や可愛い洋服などを街で見かけて、買いたい!欲しいという叶えられない現実に遭遇する事を避けるため、出かけない事が究極の節約術だったのです。

 

 当時のわたしの夢は、シルバニア初期の森の大きなお家、みたいな赤いお屋根の家を買って、キューティ・ブロンドみたいなピンク可愛いお部屋に住んで、天井にはシャンデリア、寝室には天蓋付きペッド、壁にはルネサンス絵画のレプリカ、書斎は壁一面本棚で、大好きな本だけでできている。宝くじ1等を当てて絶対この生活から脱してやる、という具体的な妄想が現実と戦う力をくれた

自力で借金を返済

 後に借金は減らないままだった生活に、終止符を打つ事ができた。

 

 どうやったのかと言うと、特に魔法のようなものはない。普通に働いて返したのである。

 

 学校の授業にきちんと出て、いくつか資格を取ったりした。

 

 当時は今と違ってパソコンを持っている人が少なかったから、当然使える人も少なかった。履歴書に書いて、目の前で操作してみせて、こんな事ができます、今後こういう勉強もするつもりです、と言うと、若かったのもあってか、割とすぐに仕事が決まったのである。その後、何度も辞めたり転職もしましたけどね。

 

 数社目の転職先が、少し景気の良い所で、正社員で夏のボーナスが2ヶ月、冬が3ヶ月分と安定して支払ってくれる所だったため、それを利用して元金をドカンと減らして、滞納していた税金も全て支払いました。

今、できるようになった事

 裕福ではないけれど、家賃や光熱費を払って、少し、お小遣い的なお金の使い方ができるようになりました。

 

 本を買ったり、お菓子を買ったりゲームに課金したり。

 

 コンビニで、値段を見ずにレジに持っていけるようになりました。

 

 ささやかだけど、1日2回のおやつタイムは、わたしの癒しです。

 

 インターネットが引けるようになったから、映画も家で見られます。

 

 あと、夏にエアコンが使えるようになったのは大きいです。

 

 これらを踏まえて、今、エアコンやおやつやインターネットを突然取り上げられたらどう思うか。

 

 そう、耐えられない

 

 おやつを食べないと食事が終わらないし、バスマットのない生活とか無理です。(昔、お風呂はあったけど、バスマットが買えなかった)

 

 このように、特にセレブリティな人間でなくても、自分なりの幸せな生活というのがあります

 

 一度一定の状態に落ち着いてしまうと、そこから生活レベルを下げる事がありえない事のように思えてくる。今よりボロい家に住む事や、不衛生な環境、娯楽のない生活無理!…って、なるわけですね。

心配になる人たちも

 就職や結婚など、生活の転機で、今までの手にした事のないお金を手にして、人が変わったような方を何度か見てきました。

 

 国民年金を滞納していた方が、「毎年旅行に行くのは当たり前、行けない人かわいそう」などとマウントを取ってみたり、「バーゲンで20万使っちゃった。安いよね!」などと、今までそうではなかったのに、違う世界に元々住んでいたみたいに振舞うのだ。

 

 心配なのは、大金を実力ではなく、他力本願や運で偶然手にした人

 

 仕事や勉強を頑張って成果を出した方であれば、評価されるのは当然だし、今後も躍進が期待できるだろう。でも、そうでない方は…?

 

 いったん贅沢を味わわせて、ある時身1つで突き放す。これって究極のダメージになりませんか?カイジ地下編のあいつみたいに。

おわりに

 日本は格差社会ではありますが、長く生きているといい事もありますよ

 

 お金がない状態で投げ出さなかった事は、就職や後の友人間関係等、多くの場面で評価していただける事が多いです。

 

  また、宝くじにはまだ当選していませんが、アルバイトを3つしていた時より、今の方が楽しいですし、頑張って勉強をしてきた事で、また大学で学べる事になりました。

 

 学費を稼ぐため投資で利益を出し続けないといけないのですが、まだまだやりたい事が多く、不安よりも楽しみな気持ちの方が強いです。辛くない範囲で自分なりに頑張ります。

 

 最後に、面白いアニメの話を少し。

 

 C(シー)といって、安定して面白いと定評のあるノイタミナ枠のアニメ。

 

 主人公の余賀公麿(よが きみまろ)は、大学生なのだけど、家庭の事情で経済的に厳しく、アルバイトを掛け持ちしていても余裕がない。

 

 親の庇護の下で暮らす学生達は、講義が終わったらデートに遊びに、といわゆるリア充系キャンパスライフを謳歌しているのでけど、自分なその輪には入れずバイトばかり。

 

 食事も最低限、娯楽や嗜好品なんてものはない。

 

 あれ、どことなく親近感…。

 

 わたしも昔、お金がなかった時に同じような状況で、周りの子達が解放感たっぷりに、遊びの準備をしている中、次のバイト先への準備&食事時間の確保をしていました。

 

 お弁当を食べられない時もあったし、ラップに包んだ白米とふりかけをカバンに入れて、スーパーでもらった無料のお水を飲んで過ごしたことも。

 

 食べ物はコスパ重視で、楽しむのは後回しだったため、ああ家庭料理が食べたい。ホテルブレッドにバターたっぷりのを生で食べたい。一度でいいからお料理してみたい。

 誰か、何かの間違いでわたしの口座に振り込んだり、郵便ポストに札束を入れてくれないかな。警察に届け出て、持ち主が現れなかったらもらえるんじゃ…?

 そんな事を、妄想した事がありました。

 

 ちなみに、悪意(間違って振り込まれたお金と知っていてATMから下ろして使う)と、窃盗罪が成立してしまうので、正直に申し出るのが正解ですよ。

 

 もし、日常的に娯楽や嗜好品に飢えている状態で、ある日突然口座に大金が振り込まれていたらどうします?使います?正直に申告します?少しくらいなら使ってもバレない?

 

 そんな事が実際に起こるのが、このアニメ。

 

 主人公がどんな行動を選択して、その結果、どんな事に巻き込まれるのか、気になる人は見てみてください。