パワハラ上司から、何度も、こんな言葉を言われました。
「あなたは普通じゃない」
「あー、イライラするっ!」
「他の人なら、こうはならないのに!」
毎日否定され続けたわたしは、こう思いました。
自分は普通ではない、社会不適合者なのだと。
でも、こうも考えました。
この上司がおかしいのではないか、と。
毎日否定的な事を言われると、自信をなくしたり、自己評価が低くなったりしてしまうものです。
嫌なら辞めればいいじゃん?的な正論を言う人もいますが、その選択ができる人は、ごく一部の恵まれた人です。
今日は、最終手段の、「会社を辞める」という選択肢を取る前に、みなさんに考えてほしい事や、わたしの意見をまとめたいと思います。
~目次~
本当にやめるほど嫌か?
まず、この一言に尽きます。
もしあなたが今、「できる事なら仕事を辞めたい」と思っていたとして、それは絶対で、改善できないものでしょうか?
あなたが仕事を嫌だと思っている理由はなんでしょう?
人間関係の摩擦?通勤時間の長さ?サービス残業の多さ?そもそも希望した職種ではない??
何が負担になって仕事を辞めたいという発想につながっているかを自分の中ではっきりさせれば、勤め先を変えた方がいいのか、自分の発想を変えた方がいいのか見えてくる事があります。
働く事は、無理ですか?
何か例を出したいので、わたしが仕事したくない理由を箇条書きにします。
- 低血圧で、朝起きるのがしんどい
- お金でつながっている人との雑談が苦手
- パワハラ上司が嫌い
3つにまとめましたが、みなさんは、こんな風に、出てこなくなるまで書いてみてください。
1つずつ書き出して整理すると、
- 低血圧→体質なので、現代医学で解決不可。しんどいけれど、社会に合わせて早く起きる事で、1日効率よく行動できたり、結局自分のためになる(多少無理する価値あり)
- 雑談→忙しい職場で働けば雑談するヒマがない。昼休みがない所か、1人になっても何も言われない職場なら回避できる。最低限の挨拶、必要なほうれんそうさえしていれば、会社が強制する事はできない(回避可)
- パワハラ上司→ヒステリーな気分屋。必要な事だけ伝えればいいのに、感情的に怒鳴ったり、自分より若い子や学歴のある子に強くあたりがち。この条件は変わる事はない。転勤などがあればいいけれど…。(回避不可)
こんな風に整理して書くと、わたしの場合は、ネックはパワハラ上司のみ。朝起きて仕事に行く事自体は、そこまで嫌ではない、という事がわかります。
次に、自分の職場のいい所を書き出してみます。
- パワハラ上司以外の人はいい人なので怖くない
- 家から近い
- ほぼ定時に終わる
まとめると、給料は安いのですが、代わりに時間の融通がきくので勤めやすく、パワハラ問題が解決すれば天国、という事になります。
言い換えれば、「働く」という行為は疲れる事ではありますが、お金がもらえて極端に理不尽な事がなければ、一定時間を会社に拘束されるのは、そこまで嫌じゃない、という事になります。
何がいいたいかと言うと、働く事が嫌なのか、今の会社の条件が嫌なのか、という事を、はっきりさせる必要がある、という事です。
ここまで書き出すと、あなたが仕事をするにあたり、許せる事と、許せない事が見えてくるはずです。
わたしの場合なら、仕事中ある程度忙しい事や、難しい事をさせられるのは、お金がもらえるならOK、ただし、業務に関係ない理不尽な事や、業務時間外の拘束は無理、になります。
なので、苦手な人とは距離を取り、定時で帰るのが、ストレスを貯めすぎない賢い生き方になります。
もし転職するとしたら、我慢ならないストレスが常態化して、生きる事自体に支障が出そうな場合か、上記のいい部分を上回る価値を提供してくれる求人があった時、の2つになります。
例えば、お給料が高くても、通勤時間が長ければストレスになりますし、人間関係が良好でも賃金が安すぎると生活できないから破綻する、という事になります。
働く事自体が嫌な場合は?
ここまでは、働く事自体はそこまで嫌じゃないケースについて書きました。
次は、働く事自体が嫌な場合です。
これは、朝定時に出勤して、上司に監視されながら仕事をし、机にずっと座っている事が無理!という人の場合です。
わたしの友人で、体を動かすのは好きだけど、机に1日座っている事は無理!という方がいました。
その方は、早々にデスクワークをやめて、肉体労働に切り替えました。歩き回っている方が落ち着くのだそうです。
こんな風に、業種を変えてみる事で、働く事自体が無理なわけじゃなかった、と気がつく方もいます。
楽な選択ではありませんが、上司がいる事自体がストレスな場合、フリーランスになるという方法もあります。人によっては、精神的な負担は小さくなるでしょう。
他に、勉強や、働く事は苦手だけど、家事能力や容姿に自信がある方、家柄が良かったり、実家が裕福な方もいらっしゃいますね。
そういう方は、ご自分の特性を存分に使うというのもよろしいかと思います。
見た目に自信があるなら、経済力のある方に選ばれるよう行動するとか、実家がお金持ちなら、思い切って頼ってしまうなどがこれにあたります。
昔は、こういう人達の事を、ズルイなぁと思っていた時期もありました。
が、今は生き方の多様化が認められている時代です。
人生は、平等ではありません。
生まれつき美人な人、お金持ちな人、頭のいい人etc…。
凡人が努力しても一生得られる確証がないものを、最初から持っている人っています。
勉強の得意な人が、学歴を武器に一流企業に就職する、容姿の良い人が、それを武器にタレントになる、家事の得意な人が、家族から愛されるのと同じです。
これは卑怯ではなく、武器を磨いた結果です。
何歳だから、性別がどうだから、いつまでに、○○しなければならない、と保守的な意見を言う方がたまにいますが、人生はその人のものです。
他人に口出しせず、人は人と、もっと自由に生きていいと思います。
ただ、何かを選択する事は、同時に他の可能性を放棄する事でもあります。
選択した事で不幸になったとしても、全て自己責任です。
だからこそ、他力本願すぎるのはリスクが大きすぎて危険です。
あなたにとって、本当の幸せとは?
幸せな生活って、なんでしょう?
バリバリ仕事をして評価される事?家族とのんびりする事?働いたお金で海外に行く事?
生きるためにお金を稼ぐのが基本ですが、仕事とプライベート、どちらに重きをおくかで、幸福を感じる過ごし方が違ってきます。
わたしはあえて、正社員をやめ非正規の仕事を選びました。
収入は全盛期の3分の一以下(もっとかな?もう計算したくない…)くらいに下がりましたが、時間的余裕が出た事で、買い物や料理をする機会が増え、結果的に出費が減って自炊スキルが上がりました。
以前は試験に突破するための勉強ばかりでしたが、今では楽しむためだけに勉強したり、本を読んだり、1日の中で遊ぶ時間も取れるようになりました。
空いた時間でした勉強で投資を始め、そこそこ利益を出せるようになりました。
「○歳なのに正社員じゃないなんて大丈夫?おかしいんじゃない?」
そんな事を言ってくる人もいますが、そんな人は無視です。そういう方に褒めてもらいたくて生きているわけではないので、距離を置けば気にならなくなります。
全ての人に勧められるわけではないけれど、給料が高くてきつい仕事は、一時はいいですが、結局体をこわして、療養中に溜まっていた貯金をすべて使い果たす、という事を繰り返しただけだったので、少し安くても長く続けられる余力のある仕事の方が、トータルではプラスになるかな、というのがわたしの感想です。
最後に言いたいのは、毎日否定的な事を言われると、自己否定間が強くなって、悪い方に考えがちですが、あなたが思っているほど、あなたは悪くない、という事です。
ストレスがない人はいませんが、それでも毎日、心から笑ったりリラックスできる時間がもてるような生活ができたら、それは成功なのではないかな、と思います。