先日、靴の修理に出かけたのだけど、その際に職人さんが、
「納期を教えてください」
と言ってきた。
特に急いでいなかったので、
「いつでもいいですよ」
と言うと、
「指定してくれればそれまでに仕事しますよ」
と言われた。
人を急がせるのが、あまり好きではないので、
「普通にやってもらってどれくらいですか?」
と聞くと、
「今日、この後1時間半くらいあれば」
と仰るので、当日受け取りで待つ事にした。
今日は、突然ヒマになったわたしが、思いがけず感動体験をしたお話をします。
~目次~
そこは、偶然入ったお店
微妙な空き時間ができたので、飲食店で本を読みながら待つ事にした。
書店で本を物色して、今日のおやつを食べることにした。
あまり遠くへは行けないので、修理屋さんから近いところで、おいしそうな看板、雰囲気の良さそうなお店を発見。
とりあえず入ってみる事に。
「はい」
出迎えてくれたのは、外国人の方だった。
わたしの住んでいる所は、外国の方が多いから、珍しい事ではない。
わたしは、食べたいものを伝えて、自分の時間を過ごしていた。
食べ物は夢のように美味しく、店内はガヤガヤせず、落ち着いていて、店員さんも、ほどよい距離感で時々話しかけてくれた。
空気を読みつつ、勇気を出してみた
普段はあまりそういう事はしないのだけど、お料理がおいしかったのと、雰囲気がよかったので、勇気を出して、店員さんにこちらから話しかけてみた。
最初はお店の事を聞いたりしていたのだけど、そのお店がフランス料理がメインだと教えていただいたので、
「あなたはフランスの方ですか?」
と、言ってもいいか悩んだけど、ちょっと立ち入った事を聞いてみた。
すると、
「ワタシは、イタリア人デース」
なんとイタリアの方だった!!
わたしはずっとイタリア語を勉強してきたのだけど、イタリア人の友達はいないし、海外経験もない。
だから自分の語学力に自信もないのだけど、貴重なネイティブの方と話せる機会だ、と思って自分からイタリア語を使ってみた。
すると…
つ…通じた!!!
感動と興奮で胸がいっぱいになった。
相手の方も、イタリア語を使って話してくれて、簡単な自己紹介や雑談などにお付き合いいただいた。
成功体験が自信になった
今までわたしは、どうして自分はハーフの帰国子女のバイリンガルの美少女じゃないんだ!だからLとRの違いもよくわからないし…と思って生きてきたけど、(これは今も結構思ってるw)語学は大人になってからでも、自分の行動次第でレベルアップできるんだな、という希望を見い出す結果となった。
外国語をツールとして使っている人は、バックグラウンドが優れている人ばかりだと思っていたけど、ハーフでも帰国子女でもないわたしが、たった今、確かにイタリア語で会話していたのだ。
もしかしたら、下手な発音や文法のミス、違う表現をした方がいい部分もあったかもしれない。
でも確かに会話は成立していた。
勉強してきた事が報われて、涙が止まらなくなりそうなくらい、嬉しい瞬間だった。
話しかけるのも、話しかけられるのも、勇気がいるよね
とはいえ、いきなり外国人の方に話しかけるのは、勇気がいりますよね。
プライベートな事を聞かれるのって嫌かなぁとか、失礼かなぁとか、実は話しかけるまでかなり悩んだりしました。
こちらはお話してみたいけど、「外国人だから話しかけられた→語学の練習用にされた→ムカツクわ日本人~!」と感じる方もいると聞いた事がありました。
見た目で外国人とわかるから、いきなり「This is a pen!」と叫ばれて立ち去られたりする事があるんですって。
さすがにこれは失礼ですよね。
だから今回、相手の方が嫌がったり、迷惑そうだったら一言謝って話を終わらせようと決めていました。
明るくて優しい方だったから、すごく充実した時間を過ごさせていただきましたけれど。
増えている外国人労働者
これはわたしが最近感じている事だけれど、普段生活していて、主にコンビニや外食チェーン店の店員さんに、外国人の方が増えたように思う。
彼らはきっと優秀で、複数の言語が話せる上に日本語を学んでいて、これからも語彙が増えていくのだと思うけれど、時々想定外の事が起きた時に日本語が通じない事がある。
会計の額や注文が違っていた時などだ。
こんな時もっとスムーズに外国語が使えたら…相手によっては英語でいいのかわからないけれど、英語は世界語だから無難ですよね。(でもイタリア語の方が得意)
会計が間違っていた時に、なぜ気づいたかというと、わたしが普段絶対に頼まないような高額だったから(笑)
彼らは3・8・6など、丸みを帯びた数字を間違える事が多い気がする。
300円と800円なら、えらい違いでしょう?気づきますよね。
こんな時、怒っているわけではないから、きつくなく、伝えたい内容を伝えたいニュアンスで言葉に乗せる事ができたらすごくカッコイイ。
突然話しかけられる事も珍しくないから、困っている方がいたらサッと助けられる、そんな人になりたい。
彼らとコミュニケーションが取りたい、というのも、わたしが語学を学ぶ大きな要素のひとつ。
基本的に、社会のルールなどは日本式に合わせていただく必要はあるけれど、日本にない要素を持った素敵な方達は、どんどん日本に入ってきてほしいと思っている。
それって良い風が吹いてすごく楽しくて実りのある事だと思う。
もっと実践経験を積んでいきたい
治安や衛生面は世界一だと思うけれど、まだまだ不便だったり不親切でわかりづらい事もたくさんある日本。
数ある国の中から、日本を選んで学びに、遊びに、働きに来てくださる外国人の皆様に心からありがとうと言いたい。
今回、感動的な体験をさせていただいたけれど、自分は、実践経験が圧倒的に足りないという事を自覚した。
これ、言っていいのかな?変じゃないかな?と緊張して引っ込めてしまった言葉がいくつかある。
過去に、英検3級の面接程度でめちゃめちゃひよっていたくらいだから、気づいてはいたけれど。
これは、お金を払ってでも実践経験を買わないとダメだなぁと思った。
ただ、語学教室は一瞬だけ通った事があるけれど、グループレッスンで少し怖い体験をした事があるのと、収入や仕事が不安定なので、続けられるか不安もある。
今はネットがあるから、インターネッツの力を借りて、何十分いくら、とかでスカイプレッスンなどをお願いするのもいいかもしれない。
なりたい自分の姿に手が届くよう、できる事を全力でやっていきたい。