麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

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クリスマスと少年

 季節は冬。

 

 クリスマスが近づくと、街がクリスマスムード一色

 

 どこのお店に行っても、クリスマスな飾りつけばかり。

 

 ついこの間まで、ハロウィン特集とかやってませんでしたっけ?とツッコミたくなる。

 

 今日は、先日あった、ちょっとほっこりするエピソードがあるので、それをみなさんにシェアしたいと思います。

 

~目次~

 天使のような少年

 行き付けのケーキ屋さんに行った時の事。

 

 ドアを開けた瞬間、

「あー!おきゃくさんだー」

と、小さな男の子に指差される。

 

「す…すみません。コラ、指差すのはやめなさい!」

 男の子のお父さんらしき方が謝ってきた。

 

 静かになる男の子。

 

 天使のような子だ…!と思った。

 

 そのくらい、無邪気で可愛い子だったのだ。

 

 わたしがニコニコしていると、お店の装飾を触りだす男の子。

「ねぇねぇ、なんでこれぷにぷにするの?」

 

「こら!勝手に触るのはやめなさい!!」

 

「…はーい☆」

 

 きちんと注意できるお父さんと、注意されたらちゃんと聞ける子

 

 怒れない親が増えているから、素敵な親子だなと思った

少年の言い分

 少年は歩き回りながらも、注意されたのでお店の物には触らずに店内を探検していた。

 

 そこで目にとまったのは、入り口に飾ってあったクリスマスツリー

f:id:mahousagi:20171208180128p:plain

 

 この少年、かなり人懐っこい子らしく、トコトコとこちらに近づいてきては話しかけてきた。

「ねぇねぇー、このおみせにはクリスマスツリーがあるのに、ぼくんちはせまくてビンボーだから、クリスマスツリーがないんだよ?ぼく、かわいそうじゃない?

 

 わたし、声を出さずに笑う。焦るお父さん。

「ねぇー、ともだちのいえにはクリスマスツリーがあるのに、ぼくだけかってもらえないんだよ。ぼく、かわいそうじゃない?」

 

うちもツリーがないから、いっしょですねぇ

 ぼく、同意できなくてごめん。

 

ねぇー。ぼくんちは…

 周りにいた店員さん、お客さんを巻き込んで同意を求めまくる少年。

 

 でも、「うちも狭いからないよー」で、誰も同意してくれない。困っているお父さん。

こら!もう黙ってなさい!!

 ついには怒られてしまった。

日本の住宅・経済事情

 これは想像だけど、たぶん少年は賃貸か分譲マンションに住んでいて、家が特別広いわけではない、もしくは、親御さんが一瞬しか飾らない、しかも費用や管理スペースの必要なクリスマスツリーを買いたくないがために、「うちは狭いからツリーは買わないよ」と言っていたんだと思う。

 

 で、これを真に受けた少年は、他の子は買ってもらえるのに、自分は買ってもらえない。だからぼくはかわいそう、という風に考えて、それをそのまま周囲の大人に言ってしまったんだと思う。

 

 親御さんからしたら、あまり外では言ってほしくなかったですよね。

 

 でも、子供は無邪気だからそれをそのまま言ってしまう。それが可愛いところでもあり、怖いところでもありますよね。

 

 でも、ツリーを買わないor買えないお宅って、今の日本の住宅・経済事情から鑑みても、結構多いんじゃないかと思う

 

 まず日本は土地が狭いから、アメリカみたいにみんなが広いお家ってわけではないし。

 

 雑貨屋で売っている、卓上タイプの可愛いツリーならまだしも、本格的なツリーは、持ち家か広めのお宅じゃないと、置くのも管理するのも難しい。

 

 わたしも、実家にはツリーがあったけれど、今の家にはないし。

 

 本当は飾りたいですよ。

 

 でも、現実的なコストとかを考えて、カットしちゃってるだけなんですよね。

 

 クリスマスツリーに限らず、日本の経済事情は、決して良いとは言えないから、おせち料理を食べた事がない子や、おひなさまやこいのぼりを持っていない子など、日本の伝統文化といえる物に全く触れた事がない子も、たくさんいるだろう。

 

 でも、それって親御さんだけの問題じゃなくて、この世の中、日本経済の現実を現してるなぁと思った。

あとがき

 さんざん自分は貧乏でかわいそうな子、とアピールしまくっていた少年が、ケーキを買って帰っていく。

 

ばいばーい☆

バイバーイ

 

 可愛いなぁ

 

 すごく和んでしまった。

 

 自分も会計しようとした時、目に入ってしまった。

 

 

 !!!!

 

 

 いや、そういうつもりは、全くなかったんですよ。

 

 少年のお会計の数字

 

 ぼく…きみん家は全然貧乏なんかじゃないよ

 

 だって、本当にそうだったら、そんなにたくさんケーキ買ってもらえないよ。愛されてるね