「子供がうさぎを飼いたいって言うんだけど、アレルギーが起きないか心配で…」
「家族にアレルギー持ちがいるんだけど、うさぎを飼うのはやめた方がいい?」
うさぎさんに興味を持っている方から、こんな風に聞かれる事が結構あるので、今日は、うさぎにまつわるアレルギーのお話をしたいと思います。
~目次~
アレルギーとは何か
まず、アレルギーとは何か、というお話から。
アレルギー(独: Allergie)とは、免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。(引用元:Wikipedia)
原因は、花粉やハウスダストなど、空気中の目に見えない物質だったり、特定の食品や、金属、化学成分など様々。
いちばん知られているのはスギ花粉による「花粉症」だと思いますが、稀に健康な人の中には、無神経に、「花粉症は病気じゃない」「アレルギーは甘え」「生活態度が悪いから」などと悩んでいる人を責めるような事を言う人がいますが、絶対に違います。遺伝的な要素が大きいとも言われていますし、正確なところはわかっていません。
症状も様々で、鼻炎や皮膚炎、臓器の不調や、最悪命にかかわるケースもあって、軽視する事はできない大問題です。
うさぎを受け入れる事で起こり得るアレルギーリスク
うさぎさんを受け入れる事で起こり得るアレルギーとして、うさぎアレルギー(毛)を想像する方が多いと思いますが、実は起こり得るアレルギーは、毛だけにとどまりません。
うさぎさんの主食となる牧草(イネ科・マメ科)や、トイレの砂(針葉樹など)に反応してしまう方も。
わたしたちが、できること
事前の検査
事前にできる事として、病院でのアレルギー検査があります。
たいへんざっくりとした説明になりますが、うさぎさんは、赤ちゃんの時はマメ科のアルファルファ、大人になるにつれて、イネ科のチモシーを主食にします。
この、イネ科のチモシーは、病院で「オオアワガエリ」、うさぎさんの毛は「家兎上皮」という検査項目で検査できます。
検査は、簡単な血液検査で、保険が適用されると5000円しませんでした。
空気清浄機の導入
牧草の粉塵や、喚毛期の抜け毛などは、空気清浄機を設置することで、ある程度防ぐことができます。
ダイキンさんの空気清浄機は、とても優秀なのでオススメです。
本当に取れるの?と最初は疑問でしたが、掃除する時に細かい抜け毛がフィルターや横の部分にびっしり付いていたりして、きちんと仕事してくれていた事が実感できますよ。
本体を買うとフィルター最初からついてくるので、1度買ったらしばらくフィルターは買わなくても大丈夫。だいたい1枚につき1年くらいもちます。
粉塵除去牧草の利用
京都にあります、うさぎ専門店「うさぎ庵」さんでは、店長の森さん自らが、ひどいアレルギー症状に悩まされながらも、同じ悩みを持つ飼い主さん達の助けになるべく、ひとつひとつ手作業で、アレルゲンとなりうる粉塵を除去した牧草を販売されています。
こうした商品を利用する事で、症状が和らいだり、将来アレルギーになるリスクを遅らせたり減らせるかもしれません。
最後に
わたしはお医者さんではありません。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、必ずお医者さんにご相談くださいね。
そういえば、アレルギーの検査を病院でお願いした時に、お医者さんから、
「うさぎって、こんな検査項目で調べられるんだ!○十年医者やってるけど、あなたが初めてで勉強になったよ。あっはっは!」
なぁんて言われた1コマも。
アレルギー科の先生でも、全てのアレルギーに精通しているわけではないようで、最初は「うさぎの草って干草みたいなものでしょ?アレルギー?大丈夫じゃない?」なぁんて言われて、うさぎを飼っている看護士さんが、横から補足してくれたりしました。
悲しい結果にならないためにも、できる準備は全てして、うさぎさんを迎えるのでしたら、あらゆるリスクを受け入れ、必ず最後まで責任を持っていただきたいです。
ただ、可愛くてふれあいたい、というだけでしたら、動物園やうさぎカフェ、インターネットで十分です。