~目次~
今日のテーマ
スポーツ庁の政策の件なんですけどね。
スポーツが嫌いで、何がいけないんでしょうか?
スポーツが苦手な事で、誰かに迷惑をかけたでしょうか?
すっごく疑問です。
ヒャダインさんは「体育が嫌なのは恥をかかされるから。周りに迷惑をかけている申し訳なさ、馬鹿にされているんだろうなという自虐。ネガティブな感情ばかりが渦巻くんです」。能町さんは「体を動かすこと自体が嫌いなわけじゃない。うまい人とやるから嫌いになる。レベル別に完全に分けてくれればいいのに」と提案する。
(引用元http://www.asahi.com/articles/ASK525CYPK52UTQP01H.html )
体育で嫌な思いをした事がある事がある人って、スポーツが得意な子にバカにされた経験があるからだと思うんです。
スポーツが得意な子が、ちょっとやっただけですぐできる事を、頑張ってもできない。逆上がり、二重飛び、ダンス。球技で的にされたり、敵チームに点を取られたのを自分のせいにされたり。
すごく不思議なんですが、勉強のできない子をバカにするのはいけないのに、運動が上手にできない子を見て笑うのはOK的な空気、ありますよね。あれ、なんで??
両方できる人も
もちろん、運動しないよりは、やった方がいいと思いますよ。勉強もできて、運動もしたら、体力もついて脳にも良くて最強だし。
まれに、どっちもできる、すごーい人もいる。棚橋弘至さんや、川島永嗣さん。人間って、努力すると、こんなに変われるんだ、と感動を与えてくれる、カッコイイ大人代表。
ご本人の能力の高さ+努力にやる気の合わせ技なんだろうけれど、大抵の人はどちらかしかできなかったり、どちらも苦手だったりしますよね。
体育の嫌な思い出
わたしは運動音痴ではないと自分では思っているんだけど、体を使って見せる競技全般が苦手で、学生時代に最も嫌だったのが、ダンスとバレエの授業。
みんなが1回で覚えられるステップが覚えられない。どうしたら先生と同じ動きができるのか、体重移動はどうすればいいのか、わからない。聞いても教えてもらえない。みんなと同じができないと、笑いの対象。それを制してくれる人は誰もいない。
強制だったから、逃げられなかった。
それでも逃げなかったのは、無難に及第点で卒業する、ただそれだけのため。
ヒップホップ世代に生まれなくて、よかったなぁと思います。必修とか、無理!
それが原因で学校に行かなくなる子とか、体育限定で体調不良になる子とか、増えそう。
どんな分野も、真剣にやると奥が深くて、楽しいのかもしれない。
でも、「楽しい」に辿りつく前に、「辛い」「苦しい」が先に来ちゃってるから、好きになる所までゴールできないんだよね。
個人的な考え
スポーツが苦手な子を笑う奴に聞きたい。
「あなたは、机の上の勉強はできるのですか?苦手は1つもないのですか?あるならなぜ克服しないのですか?」
と。
得意な事って、人によって違う。
好きな事や、嫌いな事も。
だから、嫌いを無理やり好きに変えさせる事は違うんじゃなかな?って思う。
もちろん、社会人だけど人と話す事が苦手って人は、最低限挨拶やほうれんそうくらいはできるように頑張った方がいいし、オフィスワークだけど入力が遅いって人は、練習して克服した方がいいと思う。
でも、これらは生活するために求められている能力だから、努力した方がいいって話で、本当に超がつくほど嫌いだったり、生理的に無理な事に対して無理やり立ち向かう必要はないのかなって、思う。
嫌いなものを強要されるのって、食物アレルギーのある子に、
「わがまま言わないで、一口だけでも食べなさい」
「この、端っこのところなら、食べられるんじゃない?」
って、無理やり勧めてくる人に似てるなって思いました。
学力で勝負したい人と、スポーツで勝負したい人の取り組み方が違うように、求められる結果も柔軟に変えてくれたらいいのになって、思います。
苦手だけど頑張ったから偉い、取り組む事から逃げなかったからすごい、じゃダメなの?
有名なスポーツ選手がクイズ番組に出ると、スポーツでは優秀だけど、勉強は苦手で、小学生でも読めそうな漢字が読めなかったり、問題が解けなかったりする場面がありますね。
でもそれって、別に笑う所じゃなくて、自分のエネルギーをスポーツに全振りした結果であって、学力はそこそこでいいやって、生き方を選択したからなんですよね。
全部完璧にできたらカッコイイけど、全部を全力でやろうとすると、一番やりたい事が疎かになりそうな凡人は、生きるために必要でないのなら、そこそこ頑張る、苦手なりに参加してみる程度でいいのかなって思います。
余談
そうそう、ダンスにトラウマがあるから、ずっとやってみたくてもできなかった事があったんですけど、この間、ゲーセンで初めて1人でダンレボをする事ができました!
周りは自分が思っているほど、自分の事を見ていない、上手くできない人をバカにする人がいたら、そいつの人間性に問題がある。
たくさん慰めの言葉をいただいたのですが、勇気がなかなか出なくて。
でも、人が少なかった時に思い切ってやってみたら、案外楽しいものですね。
途中で隣に人が来た時に、上手くできなくてゲームオーバーになったりもしたけど、全然笑われなかったですし。
難易度を、自分に合ったものにしたら、辛いとか苦しいとかは、思わなかったなぁ。
運動不足は自覚しているので直したいけど、ジムに行くのは嫌なので、時々遊び感覚で体を動かしたいなぁ。
あ、そうそう。アメリカの、一部の学校では、体育の授業にダンレボを使用している所があるんですって。すごいねコナミ。
こんな風に、個人が無理なく「楽しい」を見つけられるといいんですけどね。