上西議員の発言が議論を呼んでいますが、奨学金、子供手当て、生活保護etc、給付金の類って、必ずしも必要な人に行き渡っていないと感じる時がありますよね?
今回は、大学進学のための奨学金に話を絞りたいと思います。
まず、わたしは親の協力が得られず、高校卒業→大学進学、という進路を取れませんでした。
働いて、お金を貯めてから進学する事は可能です。
ただ、高卒で十分な貯金をするのって簡単ではないですし、実家なのか、1人暮らしなので難易度が変わってきます。働きながらですと、自分の努力だけでなく、試験や講義のための日程調整など周りの理解がないと難しいです。
それに、頑張って卒業しても、現役合格した同年齢の子達とは、賃金や、定年までの期間が短くなるなど、どうしても差がついてしまいます。
そこで考えたのですが、奨学金を全員に無条件給付ではなく、成績優秀者…例えば、偏差値60以上とか、センター試験で○点以上とかで分けて、能力が高くやる気があるけれど、親の協力が得られない子に学費免除、翌年度以降は出席や成績で支援するか判断し、競争させるようにすれば、ファッション感覚で進学する子を足切りできて、よいのではないでしょうか?
どうしたって競争社会なわけですし、学力という同じ物差しで計るのは公正性が高いと思います。
それに、何となくタダでもらったり、周囲に強制された環境より、身銭を切って挑戦した方がより真剣になれるのと同じで、自分で環境を勝ち取った感覚が強いと、その後も軽い気持ちで投げ出さない可能性が高いかな、と思いますし、親の年収が高くて奨学金の申請が通らない子も挑戦できます。
わたしの大好きなイタリアでは、大学のほとんどが国立で、希望すればどんな家庭の子も進学だけはできます。(ただし卒業するのがすごく難しい)
私立大学が多い日本の環境で同じような事をするのは難しいと思いますが、羨ましい制度だなと思います。
肩書きを得るため、みんなが行くからなんとなく、まだ就職したくないなど、マイナス理由からの進学ではなくて、進学したい、やる気も能力もあって、将来の展望もある、問題は学費!という子が、勉強頑張ったから願いが叶った!そんな社会の仕組みができたらいいですね。