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こんなに楽しい美術史の世界!世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」読んでみた

はじめに

 みなさんは、美術館で絵画を鑑賞するのは好きですか?

 

 わたしは大好きです!

 

 時間があって、自分の足で行けそうな所に見たいものがあったら、つい行ってしまいます。

 

 その中でも、特にルネサンス期のイタリア美術が好きなのですが、西洋美術全般に詳しいわけではないので、木村泰司さん著の、今話題の本を読んでみました。

~目次~

ビジネスエリートの定義と、この本の概要

 海外、特に欧米で活躍するビジネスエリート知識人と呼ばれる学歴・教養の高さを武器にバリバリ仕事をする人たちのことですが、美術史専攻や、芸術関係の職業でない方でも、ラテン語や、美術に関する教養が、ごく当たり前に身についている方が多いです。

 

 美術のあり方は、その時代ごとに扱いが異なり、この本では、この時代は、こういった美術が栄えていたけど、それは背景では歴史的にこんなことがあったからだよ、というようなことを解説してくれています。

 宗教と美術

 昔は識字率が低かったので、宗教を目に見える形で分からせるために美術を活用していました。

 

 布教のために生まれたのが、宗教美術です。

 

 宗教の力が強くなってくると、一方で反発が起こります。

 

 ローマ協会が、免罪符を発行

 

 それにより、一部の者たちがお金を経て、強い力を持ち始めたことに対して、ち~が~う~だ~ろ~~!と反発したのが 、マルティン・ルタープロテスタント

 

 この辺は、世界史でやりましたよね。

 

 反発が起こった事で、全国で宗教美術…特に彫像の破壊が行われます

 

 歴史の中で、このようなことは度々起こっており、その度に美術品が破壊されてきました。

 

 もしかしたら、壊されたものの中に、名前すら残っていない名作があったかもしれませんね。

 

 作った方の気持ち、壊した方の気持ち。

 

 美術の力はの大きさを、昔の人はわかっていたんですね。

 時代によって変化する主流

 このように、宗教が絡んでいたこともあれば、時代とともに、美術のトレンドも、何度も変化しています

 

 外国の文化に憧れた時代もあれば、庶民の生活を写実的に表現した時代もあれば、歴史画のみに許された、大きなカンバスに、崇高ではない庶民の生活を描くのは異端だとされた時代もありました。

 

 産業革命により、労働により資金力を高めたブルジョワジー(中産階級)の人達が、美術に興味を持つようになり、それまで、一般的に、王族や貴族の間でしか描かれる事のなかった肖像画を描かせたり、自宅に美術品をコレクションしたりと、資産家と美術品の距離が一気に縮まりました

 

 このように、過去に創られた作品を、一部の資産家が支援した結果、現代まで伝わる、後の美術文化を形成することとなりました。 

 

 美術文化の支援において、影響力が大きかったのは、比較的新しい文化にも寛容な、アメリカの影響が大きかったと言われています。

あとがき

 一部をざっくりと取り出してまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 すごくわかりやすくて面白い本ですので、お読みいただくと、美術の見方や、今後の付き合い方などが変わると思います

 

 美術関係者以外や、外国で仕事をされる予定のない方にも、歴史・教養・文化の面で勉強になる部分が多いです。

 

 よろしければご一読くださいね。