宅地建物取引士(以下宅建)試験を受験された方、お疲れ様でした。
本記事は、実務経験が2年未満なために、資格登録要件を満たせず、取引士証の申請ができない方の救済措置にあたる、宅建登録実務講習に関するレポートです。
これから受験する方、宅建資格に興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
~目次~
合格者の方へ
まずは、試験合格おめでとうございます。
長きにわたる勉強、試験までのプレッシャーなど、さぞお辛かったと思います。
これから実務者講習を受ける方の安心材料になればいいなと思い、この記事を作成致しました。
希望の日程への申し込み
まずは日程の確保から。
職場や自身のご予定と相談され、最もベストな日程を最速で選択すべし!です。
知識が定着しているうちに受けた方が楽ですので、できるだけ早い日程がいいですが、同じように考える人が多いため、早い日程からあっという間に埋まっていきます。
ですので、この日!と決めたらすぐに申し込んで、日程の確保をする事をおすすめ致します。
また、実務講習の授業は結構長いです。(まる1日)
それに加え、最終日の試験合格のために、帰宅後も勉強しなくてはいけません。
ですので、お仕事をされている方は、眠気・体調不良対策のために、授業前日から試験当日までは、一切仕事の予定を入れず、有休を取るなどして、休みにしてしまった方がいいです。
いかなる理由があっても、遅刻・早退・途中退席などが許されません。
(国家資格のため決まりが厳しめになっています。具体的には最終日の修了試験を受ける権利が失効します)
職場の理解が得られない場合は、安くはないお金や時間を無駄にしないために、多少の嘘をつくなどして、職場からの問い合わせの電話・メール等も一切受け付けない事を宣言しておいた方が無難です。
自宅学習で、できる事
無事申し込みが済むと、予定された日に教材が届きます。
結構分厚くて、量が多く見えるから、驚かれる方が多いんじゃないかなと思います。
授業までの時間は、約1ヶ月。
それまでの間に、教材を読み、講義動画を必ず視聴しておきましょう。
全く自宅学習をしなかった、なぁんて強者も中にはいますが、修了試験の半分は、この自宅学習が効いてくるため、毎日20分ずつなど、できる時に時間を取って集中してやる事をオススメします。
また、テキストが分厚いのに、授業の日数が少ないため、実際の授業では、結構早いペースで本を進めるため、全く知らないで聞いているのと、家でやって覚えているのを聞いているのでは、記憶の定着や心の落ち着きが全然違います。
余裕を持って受講するために、予習は必ずやりましょう。
授業中にトイレは行ける?遅刻・離籍は厳禁だよ!
遅刻厳禁に加えて、途中退席も不可なんですよね。
実はわたし、これがすごいプレッシャーで…。
だって、1分1秒でも遅れたらアウツだよ、と何度も念押しされましたから、もし途中でトイレに行きたくなったら、次の休憩まで我慢するしか選択肢はないわけで。
だから、初日は朝4時に起きて、食事や水分をほとんど取らず、トイレに行きたくならないよう、警戒態勢でいました。
…が、安心してください。
トイレ休憩は…あります!
わたしが受講したところでは、だいたい1時間に1度くらい、本の進みのちょうどよいところで、一度に15分~20分くらいの小休止(混雑しても焦らなくてもよい配所された時間)がありました。
お昼の食事休憩も、1時間ほどありまして、食べた後ってみなさん、トイレに行きたくなりますよね?
安心してください。
お昼の後も、少し早めに講師の方が小休止入れてくださいました。
ですので、眠気対策にコーヒーを飲んでも大丈夫!のどが詰まるのを我慢して、お茶を飲むのを控えなくても大丈夫!
2日目からは、普通の時間に起きて、普通に食事や水分補給ができたので快適でした。
ですから、何か心配事がある方は、申し込み時に受講先の受付で聞いておくと良いんじゃないかな、と思います。
実際の教室での授業って、どうだった?
先ほど書いた事と重複した内容になりますが、本がぶ厚いのにプラスして、予定日数で講義を終わらせるために詰め込みますので、進むペースとしては、速いです。
あると便利なグッズ
講義では複数の本、資料を行ったりきたりします。
Aの本を見ながら、資料を埋めて、次にBの本を見てください、という感じで進んでいきます。
本を開いたまま、情報を読み取って書く、という作業が非常に多いため、こういうのがあると便利。
本立て。
頻繁にページ移動しない方の本をここに置くと、首が疲れないですし、机の上にスペースができるので、オススメ。
あと、これ。
付箋です。
何に使うかと言うと、先生が、「ここは試験に出ますよー」って、教えてくれたページに、ぺったんぺったん貼っていくんです。
修了試験では、テキスト持ち込み可ですから、その時にパッと開けるように、付箋を貼るんです。
中には付箋を使わずテキストを直接折る方もいらっしゃいますが、お好みで。
あと、これは絶対使います。
言われなくてもわかる、蛍光ペンですね。
先ほどの付箋と同じ理由で、試験に出ると教えられた部分にバンバン引いていきます。
ひとつアドバイスさせていただくと、自宅で自習してくる時と、先生が試験に出ますと教えてくださる時に使う蛍光ペンの色は、変えたほうがいいですよ。
色をごちゃ混ぜにしてしまうと、試験前日の勉強で苦労するので。
修了試験ってどうだった?
やってみた感想ですが、意外と時間ないよ、という事です。
資料を見て答案を埋める要素が大きく、四択ではありません。宅建試験とは質が違うものだと思ってください。
契約書のひな型の空欄部分を、資料を見ながら「書く」作業が多いため、学力はあまり関係なくて、苦手と思うか得意と思うかは人次第。
ただ、常識で解ける問題や、予習がきいてくる部分があるので、真面目に授業を聞いて、家で復習すれば、きっと大丈夫です。
合格者からのアドバイス
一応合格者からのアドバイスです。
字は、読める範囲で丁寧に書きましょう。
もし、怪しい字があると、採点する人が疑って、他の解答部分も厳しい目で見てしまうから、と先生が仰ってました。
あと、絶対合格したくて、満点を目指して資料をめくっていたんですけど、完璧を目指しすぎたら、意外と時間が足りなくなりそうになったので、途中から、自分の記憶の中に正解があったら、調べないでそのまま解答しました。記述が書ききれないで落とすのを防ぐためです。
残り時間を気にしながら、このままのペース配分でいいのか、計算しながら挑んでください。
早く解けそうな所を先にサッと解いて、時間のかかりそうな所にじっくり時間を割けるようにするといいと思います。
あとがき
実は授業中何度も、他の生徒さんが演習解き終わってるのに、わたしだけ終わってない、という事が何度もありました。
もしかして自分、この仕事向いてない!?と不安になったりしたけど、実際の実務で物件の住所から何から手書きって事はまずないので、気にしなくていいと思います。たぶん、字を書くのが遅いだけです。もし授業中に終わらなかったら休み時間にやりましょう。
わたしの行っていた所では、休憩中や授業後も、質問があれば講師の方が随時応対してされていたので、不安があれば、溜め込まずに都度解消しましょう。
また、この期間は、他の予定は入れず、家でも勉強をしつつ、しっかりと睡眠時間は確保しましょう。その方が、気持ち的にも、肉体的にも楽なはずです。
、色々と書きましたが、受付の方に「本試験に受かる学力があれば大丈夫」と言われました。
やる気さえあれば、無理な試験ではないと思います。
実際に、受付の方や講師の方に聞いたのですが、自分が担当した範囲で落ちた人はまだ見たことがないそうです。
敵は、体調不良と急用です。
無理のないスケジュールを確保してくださいね。