麻歩の、寝たり食ったり喋ったり

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好きな人と夏祭りに行くために、わたしがした事

 初恋は実らない…と言うのは本当だ。

 

 ずっと好きだった人と1番仲良くなれたのに、その思いを伝える事もなく、わたしの恋は敗れてしまった。

 

 誰にも知られないように泣いたけれど、2年経って、また好きな人ができた。

 

 今度は絶対に失敗したくない。

 

 

 季節は夏。

 彼を夏祭りに誘いたい

 

 今日は、そんなわたしが中学生の頃のお話です。

 

 

~目次~

大好きなお兄ちゃん

 その人は、背が高く勉強ができて、運動部に所属していた。

 

 めちゃめちゃ頭が良く、いつも冷静で理論的に考える事が得意だったため、ぷよぷよが得意だった。(わたしがぷよぷよをするようになったいちばん最初のきっかけは彼)

 

 彼も中学生だったのだけど、あまりにも出木杉くんだったのと、当時から身長180オーバーだったので、わたしを含め、周りからも「お兄ちゃん」と呼ばれていた。

お兄ちゃんとわたしの関係

 わたしとお兄ちゃんは、普通に友達だった。

 わたしの趣味がゲームだったから、自然と周りに同じ趣味の子が集まって、集団で遊んだり、お兄ちゃんの家に1人で遊びに行った事もある。

 

 クラスは違うけど、会えば普通に話すような、そんな関係。

病気と成績と

 実はわたし、この時結構精神的に追い詰められていた。

 

 身体検査でひっかかり、そこから先天性の持病が発覚

 日常生活は普通に送れるけれど、気をつけなくてはならない事や、諦めなくてはならない事がいくつか出てきた

 

 今後、持病とどう付き合っていくのかを、検査や診察を通して選択しなければいけない。そんな中、高校受験も控えていた。

 

 高校受験って、地域やその家庭によって、だいぶ条件が違うと思うのだけど、わたしの場合、公立1本で、私立の併願は一切できない環境だったため、プレッシャーがあった。

 また、地域のコミュニティがめちゃくちゃ狭いため、受験に失敗イコール噂が広まって外を歩けないような環境だったから、そういうプレッシャーもあった。

 

夏祭りで告白しよう!

 気持ちは伝えたかったけど、精神的に余裕がなかったのと、初恋で失恋していて、自分に自信がなかったわたし。

 

 受験と恋愛と健康。

 

 楽になりたい。

 

 そう思ったわたしがたどり着いた、すべてを解決するたったひとつの方法。

 

 

 

 「これで成績が上がって恋が叶いました」

 「病気が治って健康になりました!」

 「宝くじが当たって毎日がHAPPYです!」

 

 小・中学生が読む雑誌のカラーページの裏や、裏表紙にあった広告。

 

 この3万円のネックレスを買えば、もう病気や成績の事で悩む必要もなくなって、第一志望にお兄ちゃんと一緒に合格して、憧れの学校で素敵な生活が送れる!

 

 そう思ったわたしは、このネックレスを安全に手に入れるために奮闘したのです。

計画の始まり

 夏祭りでお兄ちゃんを誘って、OKしてくれたら、そこで告白しよう。

 

 りんごアメやチョコバナナを食べたり、金魚すくいをしたり、一緒に花火を見たり

浴衣を着たカップルのイラスト

 ネックレスを買いたいけれど、当時ネットもなく、通販はまだ一般的ではありませんでした。

 親が「通販」を、何かうさんくさいもの、と決め付けていたため、通販は禁止。

 同級生が、どこから住所を調べているのか、家に届く子ども向けのアクセサリー通販のカタログからヘアピンやカチューシャなどをおこづかいで買っているのを見て、羨ましく思っていました。

 

 代引きで買うと金額がバレてしまうため、先に口座振込みでお金を払って、自分が絶対に家にいる時間帯にネックレスを送ってもうら事にしました。

いざ行動!

 親にばれずにネックレスを受け取る事ができたわたし。

 

 説明書には、こうありました。

 

 ーいつも身に着けるか、持ち歩きなさい。そして強く念じなさい

 

 校則でアクセサリーは禁止だったので、ネックレスをお財布に入れて持ち歩く事にしました。

 

 そしてお兄ちゃんに声をかけました。

 

 

「…今度のお祭り、一緒に行かない?」

 

 

 

「やだ」

 

 

 

 え・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 えええええええええええええええええええええ!!!!!

 

 

 終了。

 

 なにこれ書いてたのと違う。

 

 家に帰って再出発を決意。

もっと行動

 説明書には、こうあります。

 

もし願いが叶わなかったとしたら、あなたの祈りが足りないのです

もっと祈りなさい

 

 来る日も来る日も、願いが叶う日の事を想像し続けました。

 

 学校で、お兄ちゃんに会えるのが、とても楽しみで、一言でも会話できたら、それだけでハッピーでした。

 

 だけど…。

 お兄ちゃんから言われた言葉。

 

 

「もう、オレに話しかけるな!!!」

 

 中学の時に交わした言葉は、これが最後になりました。

 

 本人には聞けないので、人から聞いた話と、わたしの想像ですが、好意を持たれている事は悪い気はしない。でも、迷惑(好みじゃないから)。そういう事だと思います。

 

 答えられない好意に、追い詰められられてしまったのかもしれません。

 

 結局お兄ちゃんは、誰とも付き合わずに卒業しました。

 

 高校に入ったら、普通に話しかけてくれるようになったのですが、わたしと全く違うタイプの彼女ができて、とても幸せそうでしたよ。

この経験からわたしが学んだ事

 願いが叶わなかった事で、中学生にして、スピリチュアルなアイテムを全く信じなくなりました

 

 3万円は、わたしにとっては大金で、多くの子どもがそうであるように、わたしは無収入。月のお小遣い制がなかったため、わたしの収入は、誕生日やお正月、クリスマスなどに親や親戚からもらえるイベント収入、習い事やテストで良い成績を取った時だけもらえるご褒美の臨時収入。

 ほぼ年収のような額を一瞬で失って、そのお金があったら、ゲームソフトいくつ買えたろうね?下手したらハードも買えたよね中学生のわたし。

 

 しかも、そのお金だって、色んな人が苦労して作ったお金です。

 それを、こんな風に使ってしまって罪悪感がハンパなかったです。

 

 広告には、

効果が感じられなかった場合、90日以内なら全額返金致します

…て書いてあるから、よほど効果に自信があるんだなぁって中学生のわたしは本物と信じて買ったんです。

 

 そしたら、

ただし未開封に限る

って説明書に小さく書いてあるんですよ。

 

 未開封でどうやって使用するんだよ!って感じですよね。うまくできています。

 

 

 で、結局勉強って、自分の力でなんとかするしかないという事です。

 

 そして、恋愛はもっと厄介で、勉強と違って努力してどうこうなるものではありません

 勉強なら、周りに優秀な人がいて、その人にかなわない可能性もあるけど、自分が動く事で、昨日の自分より遥かに優秀な今日の自分を作る事はできます

 

 でも、恋愛は違います。

 どんなに努力しようと、気持ちが純粋だろうと、相手に、「コイツ無理」「好みじゃない」って思われていたら、最初から受験資格すら与えてもらえません

 

 労力に見合わないので、綺麗な気持ちで頑張ってみてダメだったら、諦める方にシフトして、その人を好きになった事で得られたものだけを持ち帰るようにした方が省エネだし自分の人生のプラスになる。そんな風に考えるようになりました。

 

 

 と、いうわけで、いつもは商品リンクを貼るのですが、今日の商品はおすすめできないからリンク貼りません(笑)

 検索したら出てきたので、同じように買った人、結構いたんだろうなぁ。